―「結婚の人生時計」から見れば、離婚は自然な課題です。
結婚には、誰にでも訪れる4つの段階があり、それぞれに危機が生じます。
その危機は、破綻の兆候ではなく「絆の再設計」のチャンスでもあります。

午前10時の結婚(契約としての結婚)
言うなれば、無意識的衝動婚。結婚の初期段階には、遺伝子を残すという本能的な衝動でコトは動く。
この時期の結婚には、以下のような形態が見られます。
- 感情婚(好き婚)
見栄え・強さ・匂いなど、感覚的魅力に惹かれて結ばれる。 - 思考婚
「そろそろ結婚しなきゃ」「家風がある」「みんながしている」など、社会的・論理的な理由で結ばれる。
よくある葛藤
- 共働きの場合、役割分担が難しく、どちらかが犠牲になる構造が生まれやすい。
- 能力が高い夫婦ほど、葛藤が深くなりがち。
- 「好きであることで落ち着く」ものの、根本的なズレは残る。
この段階の課題
- 恋の不平等:「私ばかりが好き」「相手は冷たい」などの感情の偏り
- 感情優位:理性よりも感情が先行し、冷静な対話が難しい
- 見栄え重視:外見や肩書きに惹かれて選ぶ傾向
- コミュニケーション課題
話を聴いていない現象
セックスの不満足 - 二人でいるのに独りぼっち
- 「私のことをわかっていない」という訴え
- 役割の葛藤:家事・育児・仕事の分担における不満と衝突
この段階での危機は、決して異常ではなく、誰にでも起こる自然な通過点。
重要なのは、ここで「対話の技術」と「絆の再確認」を学ぶこと。
▶︎ オンライン講座「傾聴4.0」や「こころの四層理論」に基づくレッスンが有効です。
▶︎ 詳細は [動画配信サイト] または [セミナー開催案内] にてご確認ください。

正午前後の結婚(生活共同体としての結婚)
協働と摩擦が交差する時期
この段階では、夫婦が生活を共にし、子育てや家計、住まいなどの現実的な課題に直面します。
協働が求められる一方で、価値観や育ちの違いが顕在化しやすく、摩擦が生じます。
よくある危機の場面
- 子育て方針の葛藤(例:しつけ、教育方針、進路)
- 家風・信条体系の違い(例:正月の過ごし方、住まいの選択)
- 感情の扱いに辟易し、「もうだめか…」という絶望感が湧く
- 配偶者の爆発的な感情に苦しむ
- 「こんなはずじゃなかった」と嘆きが湧く
対応策とレッスン
- 絆の再確認と深化
- 傾聴4.0によるコミュニケーショントレーニング
- ゆるしのレッスン(こころの四層理論に基づく)
▶︎ オンライン講座「傾聴4.0」や「こころの四層理論」に基づくレッスンが有効です。
▶︎ 詳細は [動画配信サイト] または [セミナー開催案内] にてご確認ください。

午後2時前後の結婚(親密性としての結婚)
絆を問い直す時期
子育てがひと段落し、夫婦関係は「親密性」の再確認を迫られます。
この時期は、自己犠牲の積み重ねから空虚感が生じやすく、絆をどう更新するかが課題となります。
よくある危機の場面
- 子どもは順調に育ったが「私は?」という自己存在への問いが芽生える
- キャリアを犠牲にしてきたことへの後悔や空虚感
- 「こんなはずじゃなかった」という思いが強まる
- 新しい生き方や誘惑の出現(不倫などで表面化することもある)
- 関係性の質が揺らぎ、「もう無理かもしれない」と感じる
この段階の発達課題
- 遺伝子伝承の役割の終焉:「親の願望を果たす結婚」からの自立
- 本当の絆の探求:役割ではなく自分の存在としての関係性を求める
- 迷いと統合:自己と配偶者との人生をどう調和させるか、熟年離婚か?
役割でなく、生きた証としての生き方の開発。
今の配偶者か、出会いの新しい人か?
すべては、お互いの人間的成長が左右する。その試験が用意されている。
この段階の発達課題
- 感情の言語化:沈黙の中にある内なる声を聴くこと
耳の澄まし方の体得。 - 役割と存在の分離:自分自身のBeingを見つめ直すこと
マインドフルネスレッスンが役立つ。自然に身をゆだね、感じ取る感性を磨くこと。
今までの私、これからの私の理解。 - 対話の再設計:手放しとゆるし、再出発の技術
こころの四層理論の学びが役に立つ。第四層の開発はこころの安寧につながる。 - 別れと新人生構築レッスン
個人ワークというレッスンが役立つ。語ること、さらに語ること。
さて、ご自身への指針。
「悲しみを与えたものは幸せを構築する義務が生じる。だれよりも幸せになることを希求する生き方となる。悲しさを受けたものは、一段と幸せになることを希求する生き方となる。」
オンライン講座「傾聴4.0」や「こころの四層理論」に基づくレッスンが有効です。
▶︎ Beingワークショップ
▶︎詳細は [動画配信サイト]

午後6時の結婚 ― それは継承離婚
役割の終焉と新しい旅立ち
この段階は、Doing(役割)やHaving(所有)の結婚を終え、Being(存在)の充実を経て「人生婚」の幕を閉じる時期です。
たいていは、病とともに生き、配偶者、あるいは、親は旅立っています。
存在そのものを問い直す局面に入ります。
よくある危機の場面
- 「私の人生は?」という問いが強まります。たいていは、神のプレゼントとして認知力の低下を体験します。
- 孤独の理解と向き合う必要性が生じます。
- 再創造の欲求(新しい自分、新しい関係、新しい生き方)が湧くこともあります。
- 離婚や別居となるケースも増えます。一人施設に、他は自宅に。
- 「役割を終えて旅立つ」感覚が生じます。
この段階の発達課題
- 存在探求:「私をどう残すか」「これからどう生きるか」
- 孤独の理解:相手の孤独、自分の孤独を受け止める
- 再挑戦と創造:新しい人生の旅立ちの用意、「私の人生は?」という問いへの応答
対応策とレッスン
- 絆の再確認と深化―語ること、今のうちに。
- Beingワークショップによる存在の再発見
- こころの四層理論に基づく「ゆるし」と「再創造」のレッスン
- オンライン動画講座
▶︎別離のためのサバイバルレッスン
情報をご希望の方は…
[動画配信サイトへ] [セミナー開催のお知らせを受け取る]

